生活習慣病予防には朝食がかなり大事?食べないとどうなる?

“朝ご飯を食べる時間がない”という理由で、近年「朝食欠食率」が話題になっていることをご存知でしょうか?

日頃から予防ができる生活習慣病には、何やら朝食との関連があるという耳よりの情報があるのです!

“朝は起きたばかりで食欲がない”という方や、“朝食を食べなくても支障がない”という方もいるかもしれません。

ですが、この朝食欠食が生活習慣病を引き起こす要因となっていたら…

そう考えると知らないふりはできませんよね!

ぜひ、皆さんもなぜ朝食が大事なのかを一緒に見ていきましょう!



目次

生活習慣病予防と朝食の関係!

皆さんは、毎日しっかり朝食を食べていますか?

朝食よりももっと睡眠をとりたい、痩せたい、といったことを優先している人も多いかもしれません。

しかし、朝食をとらないで食事が夜型になってしまうと、体重が増えやすくなるだけではなく、血糖や脂質などの代謝にも悪影響があらわれることが明らかになっています。

朝食を抜き、その日の最初の食事が昼食で、夕食を食べる時刻も遅い、こうした生活スタイルは睡眠と覚醒のサイクルを狂わせる恐れがあると言われています。

朝食を抜くことは、睡眠・起床・食事という体の24時間周期の自然なリズムを乱し、体重増加を招き、脂質の代謝にも悪影響を及ぼすのです。

食事の時間が夜型になるのは、考えられている以上に危険なことです。

食べる時刻が遅いと、血糖、インスリン、中性脂肪、コレステロールの値が増加することで、肥満や2型糖尿病、心臓病などに関わるホルモンのマーカーに悪影響があらわれるとされています。

また、韓国の研究では、朝食をとる習慣がない人は、特に男性で脂質異常症の発症リスクが高くなることが示されています。

脂質異常症とは、血液中のコレステロールや中性脂肪などの脂質の量が異常になった状態のことで、動脈硬化や2型糖尿病と密接なつながりがあります。

脂質異常症を放置していると動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳梗塞といった命に関わる病気に至ってしまいます。

参考文献:なぜ「朝食」は食べた方が良いのか? 糖尿病や体重の管理が改善 | ニュース | 一般社団法人 日本生活習慣病予防協会

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朝食を食べないとどうなる?

朝食を食べる時間がなかなかとれない方は、特に働く若い世代に多いかもしれません。

身支度や移動などで慌ただしく、つい朝食は後回しで気づけば昼食の時間…

なんてことも経験がある方もいるでしょう。

朝食を食べないとどのような影響があるのか、ここでは見ていきましょう!

脳や精神にも悪影響

朝食を食べないで学校や職場に行くと、ぼんやりしたりイライラしたりして、勉強や仕事がはかどらないことがありませんか?

これは脳のエネルギーが不足していることが原因です。

集中力や記憶力が低下

脳の活動エネルギーは、主にブドウ糖によるものですが、体内に大量に貯蔵しておくことができず、すぐに不足してしまいます。

朝食を食べないと脳のエネルギーが不足して、集中力や記憶力が低下してしまいます。

体を動かすエネルギーも不足

朝食を食べないと、脳だけではなく体を動かすエネルギーも不足しているので、体が重く、だるさや疲労感が残って元気が出ません。

栄養が補給されないと、体はグリコーゲンという形で貯蔵しておいたものを分解してブドウ糖を利用するので、長時間元気に活動できないのです。

最近、仕事に集中できない…もっと活発に動きたい!という方は、朝食を食べることからスタートしてみましょう!

参考文献:朝食で心身の健康と病気にならない体を作る |海外オンライン医療相談 Yokumiru(ヨクミル)



朝食のメリットとデメリット

ここまでは、生活習慣病予防と朝食の関係や朝食を食べないとどのようなことが起こるのかについて見てきました。

ここからは、朝食を食べるメリットとデメリットについて詳しく見ていきましょう!

メリット

体のスイッチON!

朝食は1日の始まりの大事なスイッチ!

人間の体には、25時間周期で睡眠や体温などの変化をつかさどる「体内時計」と呼ばれるものがあります。

体内時計によって作られる「体内リズム」と「生活リズム」にズレが生じると、体に大きなストレスがかかります。

このズレをリセットするためには、朝日を浴びて、毎朝決まった時間に朝食をとることが大切です。

脳にもエネルギー補給!

脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖は、主食であるご飯などに多く含まれています。

ブドウ糖は寝ている間も消費され続けるので、起き抜けの脳はブドウ糖が不足し、イライラや集中力の低下につながります。

朝食をしっかり食べると脳と体を目覚めさせ、元気に1日のスタートをきることができます。

また、朝食をとると体温が上がります。

体温の上昇とともに脳を活性化させ、「やる気」と「集中力」が出て、1日の活動の効率やパフォーマンスを上げることができます。

便秘や肥満を予防する!

朝食をとると、胃や腸を刺激し、腸が動き始め便意が起きやすくなるため、便秘予防になると言われています。

朝食をとらないと、胃が長時間空腹状態になるため、体が飢餓状態になり、1回の食事量が増えたり、早食いになったりする傾向が高まります。

その結果、脂肪を蓄えやすくなり、肥満の原因になります。

1日3食リズムよく食べることで、便秘や肥満の予防になります。

丈夫な体づくりに欠かせない!

特に成長期の子供は体が小さくとも1日中活動しているので、たくさんの栄養素を必要としています。

3食しっかりバランスの良く食べ、1日に必要な栄養素量を満たすことで、丈夫な体づくりをサポートします。

朝食をとらない成人は、子供の頃から朝食をとる習慣がない傾向にあります。

健康な子供の成長は、幼少期からの食習慣とその土台作りは不可欠です。

デメリット

カロリー過多になることも!?

メリットと相反しますが、人によっては太りやすくなる場合もあります。

特に、夜遅い時間に食事をとる人、夜食を食べる人で、お腹が空いていないのに無理やり朝食を食べているという場合、朝食を食べることで1日の総摂取カロリーが消費カロリーを上回り、食べ過ぎている場合もあるのです。

また、1日3食食べる人で、お腹いっぱい食べてしまう人、間食する習慣がある人も、カロリー過多になる可能性があります。

3食バランス良く、腹八分目までにすることで、健康的な体型を維持しながら、朝食を食べるメリットが得られるのです。

参考文献:朝食をとるメリットとは? | コラム詳細 | HATTORI DINER 服部学園オリジナルレシピ

参考文献:「朝食」は食べるor食べない、どっちがいいの?それぞれのメリットを知ろう! | byBirth PRESS



どんな朝食を食べればいいの?

不足したエネルギーを補給するには、ごはん食がオススメです!

ごはんは粒食なので腹持ちがよく、ゆっくりと消化・吸収され、なだらかに血糖値を上げて長時間持続します。

脳にとっては、非常に安定したブドウ糖の供給源なのです。

また、代謝を促進する豚肉、納豆などのビタミンB群を合わせて摂るとGOOD!

さらに梅干しや酢の物、フルーツなど酸味を含むものと一緒に食べると、疲労回復に効果的と言われています。



まとめ

今日は、生活習慣病予防と朝食の関係について見てきました。

毎朝、しっかり朝食を食べていることは毎日の健康に繋がることが分かりましたね!

反対に、朝食を食べないと昼食や夕食を欠食した場合よりも、栄養バランスが偏りやすいことも分かりました。

たかが朝食を抜いたくらいで病気にならないだろうと思っていても、肥満をはじめとする生活習慣病のリスクを高めていることになります。

朝食をとる習慣のない方は、今一度自身の食生活を見直し改善していきましょう!



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