“肩こり”と聞くと、なんとなく“大人がなるもの”だと認識している人が多いかもしれません。
しかし、近年では子供でも肩こりになるケースが増え、その改善策としてストレッチが推奨されています。
では、子供の“肩こり”の原因とは一体何が考えられるのでしょうか?
スマホやゲームなど、なんとなく想像できる理由もありますが、今日は原因と合わせて、ストレッチ方法なども見ていきたいと思います。
それでは、早速見ていきましょう!
子供の肩こり解消に効果的なストレッチのやり方!
子供が肩こりに悩んでいる時は、肩の痛みや倦怠感を取り除いてあげることが何よりも先決ですよね。
肩こりは血行不良をはじめとした複数の原因が重なって引き起こされることが多く、日々の生活の中で肩こり対策を実施することが大切になってきます。
子供の肩こりへの手軽な対策として挙げられるのが「ストレッチ」です!
肩甲骨をほぐすストレッチは座りながらでもできるのでオススメですよ!
ストレッチ①
・右手で右肩に、左手で左肩に触れた基本姿勢から、肩を大きく回します。
・10回程度回し終えたら、今度は反対側に大きく肩を回しましょう。
※後ろ側に肘が移動した時、肩甲骨を寄せるとより肩の筋肉がほぐれやすくなります。
ストレッチ②
肩を上下に動かす運動も効果的です。
・両肩が耳に触れるくらい肩をすくめたら、脱力してゆっくり元の位置に戻します。
・元に戻ったら大きく肩を回します。
・仕上げに首も左右に回してあげると鎖骨付近の筋肉のこりもほぐれていきます。
肩甲骨を覆っている筋肉や僧帽筋をマッサージしてあげることも肩こり対策の一つです。
ただし、子供が痛みを感じない程度の強さで揉むように気を付けましょう。
肩甲骨回し
1. 足を肩幅に開き、腕はバンザイの姿勢をとる。
2. 指先をより遠くに伸ばしながら、腕を前に回し(後ろ回しは腕を後ろに)、ゆっくり下ろす。
腕が体の脇を通過する時は、肩もしっかり落とす。
3. そのまま腕を回し切り、1のバンザイの姿勢に戻る。
※これを10回繰り返す。後ろ回しも同様に10回繰り返す。
ポイント
指先をできるだけ遠くまで伸ばし、3で腕が後ろに回った時に、左右の肩甲骨を寄せることを意識しましょう!
そうすることで、単に腕を回すのではなく、肩甲骨まわりの筋肉にしっかり作用します。
股関節回し
1. 壁に片手をつき、反対側の腕は肩の高さに上げてバランスをとる。
腕を上げた方と同じ側の足のももを上げる。
2. 膝が体の外側を向くように股を開く。
3. 平泳ぎのキックのイメージで、足をひねりながら後ろ方向にしっかり伸ばす。
慌てず、ゆっくり回しましょう。
※これを左右5回ずつ行う。後ろ回しも同様に左右5回ずつ行う。
ポイント
重要なのは、ひねりと伸ばしの動作です。
ひねりと伸ばしが疎かにならないよう、その都度、平泳ぎのキックをイメージしましょう。
単に回数をこなすだけでは、効果が半減してしまうので気をつけましょう!
参考文献:子供が肩こりに悩む主な4つの理由とは?|効果的なストレッチや体操も紹介! | TENTIAL[テンシャル] 公式オンラインストア
参考文献:親子で楽しく!睡眠の質も集中力もアップする簡単ストレッチ|眠りのレシピ|ふとんなどの寝具なら西川公式サイト
猫背による肩こりを改善!姿勢改善に効果的なストレッチのやり方!
子供が肩こりになる原因は?
子供の肩こりは、子供ならではの理由と大人の肩こりと共通した原因が存在します。
その原因について順番に見ていきましょう!
運動不足
近年は子供が元気に駆け回れるスペースが減少しています。
外で遊べなくなった子供たちがスマホやゲーム機で遊ぶことが増えた結果、運動不足に陥ってしまうというわけです。
運動不足は血行不良を促し、子供であっても大人と同じように肩こりに悩まされます。
運動不足の根底にあるのはライフスタイルや社会状況の変化です。
都会育ちの子供の場合、公園のような外遊びに適したスペースが少なく、自宅の近くにないということが運動不足の一因とも考えられます。
公園があったとしても、禁止事項が数多く設けられているせいで遊びの幅が狭まり、運動不足になることがあるので注意しましょう。
運動不足による肩こりを予防したいのであれば、体を動かして遊ぶ時間や空間を大人が用意してあげることが重要です。
ランドセル(荷物)が重い
子供ならではの肩こりの要因として注目したいのが、ランドセルの中身が重くなっていることです。
現代の子供たちが登下校中に背負っているランドセルの重量はゆとり教育が行われていた時代よりも増加しています。
まだ身体が出来上がっていない子供の背中に、5kg以上の荷物が常に乗っている状態です。
肩にそれだけの重量がかかると、筋肉の疲労や血行不良が促されます。
すると、肩の痛みや倦怠感といった肩こりにつながるというわけです。
ランドセルの中身を減らすのが負担軽減への近道ですが、それが難しい場合は荷物の重量による負担を軽減する工夫が施されたランドセルを選択することをオススメします!
姿勢が悪い
子供たちは学校に通っている間、机に座って授業を受けます。
授業中の姿勢が悪いとデスクワークが習慣になっている大人と同じように肩こりを発症するケースがある点に注意してください。
また、スマホやゲーム機に触れている時の姿勢の悪化も子供が肩こりに悩まされる原因の一つです。
小さい頃の姿勢の悪さは大人になっても引き継がれることが多く、子供の頃から姿勢を改善しておかないと将来にわたって肩こりに悩まされる可能性があります。
周囲の大人が声をかけて正しい座り方を教えることが姿勢改善への第一歩です。
肩こりに悩んでいる子供がいたら、姿勢のチェックから始めてみましょう!
血行不良
血行不良は子供だけではなく、大人にも見られる肩こりの原因です。
血行不良に陥る原因は数多く存在します。
体の内側に目を向けてみるなら、血液がドロドロになっているせいで血の巡りが悪くなる可能性に配慮しましょう。
肉や油分の多い食事ばかりだと血液がドロドロになりがちなので、バランスの良い食事を用意することも大切です。
また、血行促進効果のある運動や湯船に浸かるといった習慣がない場合も血行不良を招くことがあるので気を付けましょう。
注意したいのがストレスによる肉体の緊張です。
ストレスを感じると交感神経が優位に働き、体が緊張を帯びて血行が悪くなってしまいます。
子供がリラックスできる環境を整えることも肩こり対策の一つです。
子供の肩こりを解消するメリット!
肩こり解消にストレッチが推奨されていますが、ストレッチがもたらす効果はそれだけではありません!
血流が良くなることでコリやダルさの解消、集中力のアップも期待できます!
スマホやゲームと現代社会には前傾姿勢で操作するものがたくさんあります。
長時間前傾姿勢を続けていると、その状態で筋肉が凝り固まり、猫背気味に…。
そして、猫背が集中力の低下を招くことにつながるのです。
ストレッチは、肩こり解消だけではなく猫背の矯正にも効果があり、硬くなった筋肉を伸ばすことで肋骨が開き、呼吸の浅さが改善され、集中力アップにつながることが分かっています。
脳科学の分野では、「脳の柔軟性は体の柔軟性に比例する」とも言われ、発想力のアップにも期待ができるでしょう。
簡単にできる姿勢チェックの仕方!
肩こりや猫背にも影響をもたらしてしまう姿勢には特に注意が必要です。
最後に、簡単にできる姿勢チェックをご紹介します!
ぜひ、お子さんの姿勢を一度チェックしてみると良いかもしれません!
1. いつも通りの姿勢で、壁を背にした状態で立つ。
2. 壁と腰の間に手を入れてチェック!
・後頭部・背中・お尻・かかとが壁につく場合⇒OK!
・背中と壁の間に、手のひらくらいのスペースができる⇒OK!
しかし、次のような姿勢は注意が必要です。
・背中と壁の間に、手のひら2枚以上や拳が入る
⇒骨盤が前傾している「反り腰タイプ」
・背中と壁の間に、手のひらが入る隙間がない
⇒骨盤が後傾している「猫背タイプ」
・背中が壁につき、後頭部やかかとがつかない
⇒骨盤が後傾している「猫背タイプ」
・後頭部と壁の隙間が特に大きい
⇒頭(あご)が前に出ている「ストレートネックタイプ」
姿勢が悪いと肩こりはもちろん、体の不調が必ずやってきます。
大人になってからの改善は大変なことが多いので、子供の頃のうちに姿勢の改善は行っておくのがBESTです!
参考文献:子どもの姿勢チェック! すぐできる猫背、反り腰、ストレートネック診断|子どもの姿勢基礎知識 | norokka (ノロッカ)公式ウェブサイト
まとめ
今日は、子供の肩こり解消ストレッチについて見てきました!
大人でも辛い肩こりが、子供にも…と考えるとどうにか解消してあげたいもの。
まずは、肩こりになっている原因が何なのかを把握しましょう!
スマホやゲームなどに長時間触れている…という場合は、時間を決めて使用するなどの工夫が必要になります。
肩こりは軽いうちに改善しておくことが何よりも重要です!
凝り固まってしまってからではなかなか改善するまで時間もかかります。
原因を理解し、対策を講じていきましょう!
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