糖尿病を予防・改善するためには2つのポイントがあります。
それが「運動療法」と「食事療法」です。
糖尿病の場合、普段の生活にも制限がある方もいるので、どんな運動や食事を心がけたら良いのか分からない…というケースも多いです。
実際に、本当にこれだけで改善できるの?と疑心暗鬼の方もいるはずです!
そこで、今日は運動療法と食事療法のオススメのやり方をご紹介していきます!
ぜひ、参考にしてみてくださいね!
それでは、早速見ていきましょう!
糖尿病のための運動療法と食事療法のやり方やポイント!
運動療法のやり方やポイント
運動療法は、食事療法と並んで糖尿病治療の基本です。
運動療法がなぜ推奨されているかというと、2型糖尿病の主な原因は肥満・過食・運動不足によるものだからです。
運動によりエネルギーを消費して、肥満を燃焼・抑制します。
さらに運動を毎日続けていると筋肉の活動量が上がることで、悪かったインスリンの働きも改善すると言われています。
さらに食後1時間頃に運動をすると、ブドウ糖や脂肪酸の利用が促されて血糖値が下がるという効果もあります。
運動療法の効果
・運動によって、血液中のブドウ糖が筋肉に取り込まれやすくなり、ブドウ糖、脂肪酸の利用が促進され血糖値が下がります。
・2型糖尿病では、低下しているインスリンの働きが高まります。
・エネルギーの摂取と消費のバランスが改善し、減量効果・肥満の防止になります。
・高血圧や脂質異常症(高脂血症)の改善に役立ちます。
・加齢や運動不足による筋肉の衰えや萎縮、さらには骨粗鬆症の予防に有効です。
・関節や骨が丈夫になり、末梢血管が強くなり心臓や肺の機能が高まります。
・筋力や体力の増強に役立ちます。
・爽快感、活動気分が向上し、ストレス解消効果があります。
では、実際に運動療法とはどのようなやり方やポイントがあるのでしょうか?
運動の種類には「有酸素運動」と「レジスタンス運動」の2つがあります。
糖尿病の患者さんには、ダンベルなどを使って筋肉に負荷をかけるレジスタンス運動より歩行やジョギング、水泳などの全身運動にあたる有酸素運動の方が適しています。
有酸素運動を継続して行うことで、インスリンの働きがよくなるからです。
しかし、間違ったやり方で運動を行うと、糖尿病を悪化させたり、心筋梗塞の発症などの思いがけない事故を引き起こすことがあります。
また、なかには運動療法の禁止あるいは制限した方が良い人もいるので、運動療法を始める前には必ず医師の指導を受けるようにしましょう。
運動療法の原則
・準備運動と整理運動を行いましょう
・軽い運動からはじめ、少しずつ運動量を増やしましょう
・その日の体調に合わせ、決して無理をしないようにしましょう
・運動は継続が大事です。続けられる運動を選びましょう
・運動前後の血糖値や尿糖をときどき測りましょう
有酸素運動だけでダイエット効果はあるの?筋トレが欠かせない理由!
有酸素運動のやりすぎは逆効果?適切な時間や頻度、ポイントを紹介!
食事療法のやり方やポイント
糖尿病治療のもう一つの基本が「食事療法」です。
食事療法の基本的な考え方は、カロリーを必要以上にとらないようにすることです。
バランスのとれた栄養を1日の必要量のカロリーでとることで、すい臓の負担は軽くなり、すい臓の十分な能力は回復されます。
食べすぎやインスリンをより多く必要とするメニューに気を付けた食事内容が糖尿病治療ではとても効果的だとされています。
また、糖尿病の人は、食事療法を始める際に医師から渡される食事指示票に従って、食品交換表を活用しながら1日の総エネルギーをきちんと守った、バランスのとれた食生活を送っています。
決められたカロリーの範囲内で、タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラルをバランスよく摂る工夫がとても重要です。
食事のポイント
・基本は朝・昼・晩の食事をきちんととることです。間食はなるべく控えましょう
・コーヒーや紅茶にはなるべく砂糖は入れないようにしましょう
・職場での昼食は、なるべくお弁当持参にしましょう(コンビニのお弁当よりぐっとカロリーを控えることができます)
・外食をする時は、和食や和風の定食をとる機会を多くしましょう
・バター、マーガリンやドレッシング、揚げ物や油炒めなどは、カロリーが高いので注意しましょう
・味付けが単調になりがちであれば、調味料や香辛料、ハーブ類などバリエーションを変えることで飽きのこない食事になります
・野菜、海藻、玄米、麦ごはん、キノコ類などから食物繊維を積極的に摂りましょう
・主菜を摂りすぎる場合が多い方は、おかずの量に注意してみましょう
参考文献:糖運動療法の基本的な考え方|運動療法について|食事・運動療法|糖尿病情報サイトDMTOWN
参考文献:糖尿病になりにくい生活(食事)|食事療法について|食事・運動療法|糖尿病情報サイトDMTOWN
糖尿病を予防・改善しないといけない理由は?
糖尿病は生涯を通して、いかにうまく付き合っていくかがポイントとなる疾患です。
血糖値を下げることは治療の手段であり、目的ではありません。
本来の治療の目的は、糖尿病診断ガイドラインにより以下のように定められています。
「高血糖に起因する代謝異常を改善することに加え、糖尿病に特徴的な合併症、および糖尿病に併発しやすい合併症の発症、増悪を防ぎ、健康人と変わらない生活の質を保ち、健康人に変わらない寿命を全うすることにある」
初期の糖尿病は、検査をすると血糖値が高いというだけで、ほぼ無症状です。
しかしその状態に甘んじて何の対策もとらずに高血糖状態を放置すると、体中の血管が傷つき、長い時間をかけて様々な病気を引き起こします。
太い血管がダメージを受けると脳梗塞や狭心症などの症状へと、毛細血管がダメージを受けると神経障害や網膜症、腎症などへ進行する場合もあります。
これらは一般的に「慢性合併症」と呼ばれます。
何らかの自覚症状が現れる時は、糖尿病がある程度進行している時です。
この状態になると完治はかなり難しく、症状の進行を抑えることが治療の目的となります。
何の処置もせず放置すると症状は進み、最悪の場合は失明や足の切断、人工透析へとつながってしまいます。
しかしながら、糖尿病もきちんと治療に取り組めば合併症を防ぐことができます。
血糖値コントロールをすることは、重症化を防ぐと同時に、健康的な生活習慣を実践できる、ということにもつながります。
運動療法と食事療法を正しく行い、症状の悪化を避け、生活の質を保った状態でより良い人生を送りたいですね!
参考文献:糖尿病の治療、食事・運動について | オンライン診療(遠隔診療)サービス「スマホ診」
糖尿病の予防・改善に効果的な運動「スクワット」のやり方やポイント!
糖尿病に対する運動の効果は何がある?運動の種類や量、タイミングは?
まとめ
糖尿病治療を成功・継続させるためには、「一喜一憂しすぎないこと」が重要なポイントだと言われています。
好き嫌いの多い偏った食事や野菜ばかり食べる生活ではなく、毎日栄養バランスのとれた食事を心がけることが非常に大切です。
また、日頃からの適度な運動も糖尿病の治療には欠かせません!
どちらも無理のない範囲で行うことで糖尿病の予防・改善に繋がっていきます。
まずは、今日からの食事を見直してみてはいかがでしょうか?
宮原恭樹のプロフィール
宮原恭樹(Koyju Miyahara)
大阪府出身 1994年生まれ
・日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)
・日本トレーニング指導者協会認定トレーニング指導者(JATI-ATI)
・赤十字救急法救急員
・トリガーポイントマスタートレーナー
【 コメント 】
初めてパーソナルジムへ行く時は、どんなトレーナーが指導をしているのか不安になりますよね。
私の1番のこだわりは、カウンセリングを行いながらお客様の緊張をほどいて、ストレスなく楽しんでトレーニングを受けていただくことを常に心がけていることです。
なりたい女性像や今抱えているお悩みなど、カウンセリングの時間をしっかり取ってたくさん会話をさせていただくので、不安を解消して今必要なトレーニングをご提案することができます!
まずはカウンセリングだけでもいいので、どんな小さな悩みでもお気軽にお話ください!
LINEを追加でパーソナルトレーニングの予約ができたり、ブログやYouTubeの更新の通知を受け取ることができます!
今体のことで抱えているお悩みのご相談も受け付けているので、お気軽に「友だち追加」をクリックしてください!
この記事へのコメントはありません。